どこまで踏み出す、最初の一歩?(今日は2連発 第2弾+α)

Avoided DeforestationのCGについての続報。

こちらは進展を見せて、第2回のCGが昨日12月5日に開かれました。これまでの各国の意見を議長がまとめ、技術的な問題、方法論についての協議に入るため、以下のような提案がなされました。

1、COPはこの提案および今回の会合で得られた各国の主張に注目する
2、各国の意見書を今年度末までに提出する
3、1の情報を元に、来年5月に開かれるSBSTA24(科学および技術の助言に関する補助機関)で協議を行い、今から2年後のCOP13に向けた提案を作成する
4、SBSTA25の前にワークショップを開催し、そのワークショップ焦点はSBSTA24で明らかにする

先進国側は概ねこの提案を支持しましたが、どちらかというと消極的な立場。また、日本は一貫してこの議案と「持続可能な森林管理」との整合性を唱えていますが、その真意はいまだ明らかではありません。

反対に途上国側は、SBSTAだけでなく、実施方法まで協議するSBIでも協議することを主張し、さらにCOP13ではなく来年のCOP12でこの問題について協議することを主張しています。中でもインドネシアは、あまり協議に時間をかけすぎるとその間に熱帯林が破壊されてなくなってしまうと発言し、我々が緊迫した状況にあることを訴えています。

現在の状況ですが、このCGでの議長提案によりカナダとパプアニューギニアが新たな合意文書案を作成している段階です。上の1を見ても、COPがAvoided Deforestationについて話し合うという方向性に向かうことはほぼ定まりました。でも、その一歩の大きさについてはまだ分かりません。

☆日課

COPに参加したら、日課ができました。厳しいセキュリティ・チェックです。・・・まったく楽しくないっ。

まずは、COP会場となっているモントリオール国際会議場内に入るために各自が最初に登録して作った写真入りのIDカードを提示(より正確にはIDにあるバーコードを読みこんで照合します)!どんな政府高官でも顔パスが利かないのは、平等な感じがしていいんですがね。

次に、手荷物検査をこなします。皆さん飛行機に乗る時のように、荷物からパソコンやら携帯やらを出すように指示されるっていうことは想像できると思います。でもここでは、その上さらに持っている電子製品全ての電源を入れるように言われます。何でも爆弾ではないことを確認するんだそうです。最初に言われたときはびっくりして思わず「ほんとに電源入れるの?」って聞き返す始末。「目が点」状態でした。

でもこっちはそのためだけにPCやデジカメを起動しなきゃいけない面倒くささは半端じゃない。そうかと言ってPCを持ち込まないと仕事になりませんし・・・。ポケットから金属のものを出すのを忘れるとボディチェックが待ってるし。最近はCOPももう終盤に差し掛かってきたので、いい加減要領を飲み込めと言わんばかりに「次から財布は出しとくように」なんて警備員が言い出します。そんなこと言ったって毎朝、頭が冴えてるとは限らないわけですよ。そんなだから「まぁそれであなた方お給料もらってるんだからいいじゃないのよ」って言いたくなったり。

しかも、サイドイベントが会議場の外であったりする場合は、一旦そのためだけに本会場を後にし、戻ってくる時にまた手荷物チェックを受けなきゃいけないのですから、1日一回では済みません・・・。一度中に入ったら、なるべく外には出たくなくない。寒いしね。でも腹が減ったら喜んで外でもどこでも行っちゃうんですけどねぇ。自己矛盾してるけど。

(by Yoshi)

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