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ボゴール便り

REDD+の実施にむけたワークショップに参加するため、インドネシアのボゴールに来ています。アジア/パシフィック地域のCI事務所からメンバーが集まり、REDD+に関する最新情報を吸収するとともに、それぞれの国の経験や抱えている問題を共有し、戦略づくりに生かそう!というものです。

フィールドからの参加は、カンボジア、フィリピン、インドネシア(スマトラ島、ジャワ島、パプ ア)、フィジー、ニューカレドニア、パプアニューギニア。そこに日本、オーストラリア、アメリカ本部のメンバーが加わっています。アジア/パシフィックと 一言で言っても、本当に多種多様なのですが、アメリカ大陸の人たちも入ると、やっぱりアジア/パシフィックの人たちに近いものを感じるのは不思議なものです。
そういった感覚的なものに加え、様々な悲しい歴史的なつながりや、戦後復興をアジアの森林に頼った過去を改めて思い、アジア/パシフィックという地域の一員として日本を再認識しています。CIジャパンが日本にあって、アジア/パシフィックのフィールドプログラムと一緒に現地に貢献できるというのは、個人的には、幸運なことと思っています。その幸運を最大限に生かすためにも、このワークショップでしっかり吸収していきます!
それにしてもこちらは本当によく降ります。


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【UNFCCCボン会合】UNFCCCボン会合総括

6月6日~17日にわたりドイツ・ボンにおいて実施された国連気候変動枠組条約(UNFCCC)及び京都議定書(KP)の下の特別作業部会(AWG)及び補助機関会合(SB)。今回は主にREDD+や今後のファイナンスを中心に会議を追ってきました。


時間が空いてしまいましたが、個人的な観点から、会議を総括したいと思います。まず、バンコクからの流れを引き継いでしまった、最初3日間のアジェンダ・ファイト。カンクン合意に同意していなかったという某国の主張が、他の途上国をCOP15、果てはさらにさかのぼりバリ行動計画まで戻って交渉することを主張する展開となりました。個人的に、数年間をかけて交渉し続けてきた成果である昨年のカンクン合意を、逆戻りさせる事自体が許されていいものか、大変疑問に思います。UNFCCC会合を一回開催するために、多くの人々が飛行機で移動し、莫大な予算が使われています。


これ以上、時間を無駄使いすることは許されません。もっとポジティブに、真剣に地球の未来や将来世代の事を考えるのなら、アジェンダファイトという形でなく、せめて課題と考えるアジェンダ自体で本気で、激しく、議論をぶつけあう交渉をするべきです。今回は、全体的に各国が本気モードに入っておらず、形式的に議論を先延ばしするための策が講じられたという印象でした。しかし、希望を捨ててはいけません。REDD+のSBSTAの議長による報告書では、9月19日までに各締約国のみならず、UNFCCCに認可されているオブザーバー団体からもREDD+の方法論等、サブスタンスな内容に関わるサブミッションを受け付けることが合意されました。


交渉の遅れが響き、今回REDD+のSBSTAの交渉でも大きな進展を遂げることはできませんでしたが、その分専門性を持つNGO等からも意見を吸い上げ、次回の会合に反映させようという意図です。また、REDD+のSBSTAの会合で多くの国が賛同した専門家会合も、実施を前提に調整されています。REDD+の交渉では、せめて交渉の遅れを取り戻そうという機運が見られます。


私たちは世界の森林保全の歴史上、今までも大きな成果を生み出すことができませんでした。REDD+には、森林にすむ人々の権利や生活、そして森林保全とのバーターとなる農業用地等の開発、最終的には消費国側である我々の生活の改善の必要性等、多くの利権がからんできます…

震災による生態系、生物多様性への影響@日本学術会議

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昨日、日本学術会議講堂で、「東日本大震災による生態系や生物多様性への影響」フォーラムが開催されたので、足を運んできました。
講堂いっぱいの参加者で、人々の関心の高さを伺い知るのと同時に、生態系、生物多様性関係の専門家さえ今までにない震災、原発災害を目の前にして、どう手をつけていいか、またどんな取り組みをすべきか、模索している様子が伺い知れました。

プログラムとしては、放射線がもたらす生態系への影響、震災が生物多様性にどれだけ影響を及ぼしたか、今後の被害の影響をどうモニタリングするか、など興味深い内容盛りだくさんで、パネルディスカッションも含めて、時間を大幅にオーバーしての開催でした。

個人的に興味を持ったコメントとしては、いまだ、明日の住まいやご飯を心配しているさなかに、長期的なベネフィットとして、生態系サービスを守ることの重要性をどうコミュニケーションしていくかということでしょうか。

それに関わることとして、これだけの専門家がフォーラムなどを開いて、生物多様性への影響を論議しながらも、誰一人、復興会議に生態学、生物系の学者が入ってないということ、自然エネルギー系の団体はYou Tube (Stream)などで配信してものすごいアピールしているのに、生態系の方ではあまり大きく声を発信していない・・・ というコメントも、コミュニケーション不足の理由として気になりました。

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フクシマの生態系は今・・・

3.11に起きたフクシマの悲劇。
3カ月経ち、今だ原発事故が収束しない中、喫緊の命を脅かすことはないとはいえ、水や食品の不安、子どもへの影響、産業への影響、雇用・・・様々な形で私たちの生活、長期的に見た命の問題に、多くの人が不安を抱えていることと思います。
さて、CIスタッフとして気になるのは、上記に加えて、生態系への影響。フクシマ周辺の海も含めた生態系はどんな影響を受けているのだろうかということです。
先ごろ、アメリカ化学学会から、原発事故から放出される放射能の生態系への影響調査について、 こんな論文が発表されました。 http://doc.sciencenet.cn/upload/file/20116374917265.pdf
計画的避難区域に指定されている飯舘村の放射能調査(3月実施)では通常の10-100倍の放射性物質が検出され、海洋に至っては、種によっては致死レベルに達する放射性物質が検出されたとか。
もっとも、こちらのデータは3月末時点の放出量に基づいているため、実際はもっと高くなっている可能性は十二分にありです・・・。

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【UNFCCCボン会合】CIサイドイベント:ペルーにおけるREDD+

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ボン時間15日(木)夜8時より、CI主催により、ペルーでのREDD+の進捗状況を報告するサイドイベントが開催されました。CIペルーでは、同国のサンマルティン州において、REDD+のプロジェクトを数件開発中です。プロジェクト・レベルでの実施において知見を集積し、準国レベルから国家レベルへとREDD+の戦略を築きあげつつ、国家レベルでもREDD+の戦略作りへのインプットを実施しています。

サイドイベントでは、ペルー環境省が自国のREDD+戦略を発表した後、CIペルーによる現地レベルでのREDD+準備活動や、先住民族の方々とのコンサルテーションのプロセスなどが説明されました。また、CI本部の科学プログラムより、ペルーのみならず、アマゾン地域の衛星画像の解析による歴史的森林減少の分析結果が紹介されました。

さらに、MODISという衛星システムを使い、山火事や違法伐採をリアルタイムでモニタリングし、現地のレンジャーの方々に携帯メール等で知らせるシステムについても発表がありました。この取り組みは、まさにCIが科学と現場レベルをつないだ森林保全のための試みであり、現在ペルーの他にもインドネシアやマダガスカルで採用されています。

残念なことに、SBSTAのREDD+のテキスト交渉と重なってしまい、多くの交渉官の方々が出席を希望されていたのに、来られないこととなりました。何カ国かの交渉官の方々は、それでも抜け出していらしてくれました。(ありがとうございます!)


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【UNFCCCボン会合】SBSTAインフォーマルでの合意文書内容

たった今、SBSTAのコンタクト・グループが終了。会場で、交渉官の皆さんが昨夜と今朝を費やし合意した文書が配布されました。昨日クローズに持ち込まれる寸前の時点での文書は、正直かなり改善が必要という印象でしたが、妥協案としては何とかまとまったというところでしょうか。

特筆する点として、REDD+の方法論におけるガイダンスや参照レベル、参照排出レベルなどについて、締約国のみならず、UNFCCCで認可されているオブザーバーも9月19日まで見解を提出できることとなっています。また、上述の件に関して、専門家レベルの会合の開催を事務局に要請することとなりました。また、昨日まではかなり混乱した付属文書が添付されていましたが、今回の文書では、1)セーフガード、2)参照レベル/参照排出レベル、 3)MRVのガイダンスに関して、それぞれ整理すべき項目がまとめられています。

ここまで来るのに10日以上、会合は明日1日残るのみ。本日午後(未だ開始時間未定)より、各SBSTA/SBIグループより結果を報告する会議が実施されます。ところで、今回のSBSTAの協議項目の中で、REDD+が一番オブザーバーに門戸を開き、オープンな会議を継続しました。これは、昨年日本政府が共同議長を努めたREDD+パートナーシップにおいて、ステークホルダーの参加の重要性についてさんざん協議した結果の成果でもあります。(この件だけについて、天津で2日位費やしましたからね・・。苦笑)この点は、大変評価されるべき事だと思います。


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【UNFCCCボン会合】SBSTAインフォーマルでのREDD+交渉、本日朝ようやく決着!

REDD+の文書をめぐる交渉は、結局コンタクト・グループでは発言の場として終わり、ボン時間6月15日(水)の夜7時より、交渉担当者のみによるクローズドセッションに持ち込まれました。

15日は、夜中の0時までかかったのに、決着つかず。昨日は丁度CIのペルーでのREDD+事業に関わるサイドイベントが夜8時―9時半のスロットであったのですが、何名かの途上国の交渉者は、「堂々巡りになってしまっているので、抜け出してきた」と言って、サイドイベント後の軽食を楽しんでいらっしゃいました。そして、本日16日(木)8時より交渉が再開、9時過ぎにやっと何らかの合意に至ったとのこと、皆さん疲れた顔でどっと部屋を出てこられました。

今日の午後12時過ぎからSBSTAでコンタクト・グループがあり、NGOはそこで初めて会議の流れをつかめることになります。最初の3日間を全く無駄に過ごしたので、今週後半のスケジュールは、交渉担当者、NGOにとっても殺人的!です。


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KBAについて重要な訂正 6月15日改定

CI広報からのお知らせです。

先日、大々的に発表したKBAですが、KBAの発表から数日、様々なお問い合わせやレビューの中で、発表資料に根本的な訂正事項2点(箇所数と面積)が見つかりましたので、お知らせ申し上げます。

1.箇所数は以下の理由から4箇所を統合or削除する必要があり、232箇所→228箇所へ訂正されました。

① 根室が14と17にダブっているため、一つに統合 →風蓮湖・根室
② 89と90が地理的に重なることから統合     →妙高・小谷
③ 161祓川 対象種がいなかったため削除    
④ 231と232がやはり重なるため、統合      →八重山諸島

2.KBAに選ばれた面積が一部、ダブルカウントが見つかりましたため、国土面積の17%(64,000km²)への変更(現状のパンフレットやリリースには18%と記載)
なお、保護すべき面積27%は変わりません。

6月15日以降、省庁、メディアさまへの説明は上記を反映させております。

ご迷惑おかけして申し訳ありませんが、よろしくお願い致します。

詳しいKBAのお問い合わせはci-japan@conservation.org  までお気軽にどうぞ!


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【UNFCCCボン会合】SBSTA/REDDコンタクト・グループ①セーフガード

ボン時間6月11日(土)午後4時半より、SBSTA(科学的・技術的助言に関する補助機関第34回会合)の下におけるREDD+に関する第2回目のコンタクト・グループが開かれました。

本日の議題は、「REDD+セーフガード」。セーフガードとは、カンクン合意の添付書Ⅱに含まれる、REDD+を実施する上で、負の影響を招かないための留意事項です。それがいったい何なのかを定義するため、各国が率直に意見交換する会議となりました。

SBSTA,SBIのアジェンダの採択までに3日を要しましたが、コンタクト・グループは相変わらず率直な意見交換が健康的に行われています。セーフガードを定義するにあたり、各国があげたポイントは、
①森林保全におけるガバナンス向上およびそのための支援
②透明性
③先住民族や地域コミュニティへの配慮と実質的な参加
④各国の現状に即した実施方法
⑤既存のガイドライン等をできるだけ有効利用する(REDD+社会・環境スタンダード等)
⑥生物多様性の保全
⑦環境十全性の確保等
多くの国が、国別報告書でREDD+のセーフガードについても報告項目を加えていくことを提案しました。尚、数日前のSBIのアジェンダ採択にあたり、国別報告書が削除されたと御報告しましたが、削除項目は隔年の排出量報告等に関わるもので、国別報告書の全体がなくなったことではないことが、某専門家の方の分析から分かりました。裏交渉で決まったため、即時に会場で判断できず、失礼しました。いやそれにしても、REDD+のコンタクト・グループは、途上国も先進国もさほどの意見のずれがなく、前進を続けています。このままのペースで次回も続く事を祈ります。

次回は来週月曜日、アジェンダは、リファレンス・レベルとリファレンス・エミッション・レベルについてです。その前に、明日の日曜日は一日、UNFCCCとは別枠で、ボランタリーに数十カ国が参加するREDD+パートナーシップの会合があります。この世界レベルでのREDD+への期待と、日本での扱いに、かなりのギャップを感じます。

日本人の生活は、途上国の森林や自然資源の恩恵を受けて成り立っているのですから、もっと踏み込んでいかなければいけない領域ですね。休みが一日もありませんが、REDD+でこれだけ盛り上がっているのですから、とことんつきあいます。


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【UNFCCCボン会合】SBSTA/REDDコンタクト・グループ②リファレンス・レベル

ボン時間6月13日(月)、SBSTA(科学的・技術的助言に関する補助機関第34回会合)のREDD+に関する第2回目のコンタクト・グループが開かれました。

本日の議題は、「リファレンス・レベルと、レファレンス・エミッション・レベル(和訳すると、参照レベルと、参照排出レベル」。和訳しても、多くの方にとっては、???ではないでしょうか。両方ともカンクン合意に含まれる文言です。実は、この定義は、多くの先進国は独自の考えを持っているものの、国際的に合意された定義はなく、また途上国、特に最貧国の国々にとっては、交渉するのに訳が分からない、というのが現状です。

本日のセッションでは、途上国でありながら森林セクターで多くの知見を有するブラジルが、先陣を切って自分たちの主張をしていました。ただ、その後続く様々な国の発言を聞いていると、国際的にこの言葉の定義をするためには、まだかなりの議論が必要という印象でした。このため、議長からは明日(ボン時間14日の午後12時)に、議長ペーパーを出し、REDD+に関してさらに深い議論に突入していくことになりました。残されたコンタクト・グループは後1回。あと15分程で始まります。


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【UNFCCCボン会合】SBSTA/REDDコンタクト・グループ、拍手で閉会!

ボン時間6月10日(金)午後3時、SBSTA(科学的・技術的助言に関する補助機関第34回会合)のアジェンダ採択後、第一回目のREDD+に関するコンタクト・グループが開かれました。1時間半という時間的制約の中で、各国から大変活発な意見が出されました。その結果、今後あと3回程予定されているREDD+のコンタクト・グループで協議されるのは、参照レベル、セーフガード、モニタリング及びMRV、森林減少のドライバーということで、合意に至りました。

毎回会合に参加していてひしひしと感じるのですが、REDD+のグループほど、途上国を含む多くの国々が積極的に発言をする会合はありません。今日の会合は、4日間のアジェンダ採択の無駄を巻き返したいという思いが、多くの国々から表明され、全ての国が自らの思いを健康的に議論する機会となりました。

閉会後は、会場中から拍手まで沸き起こりました。色々なグループの会合に顔を出していますが、こんな会合は初めてです。次回のコンタクト・グループでは、まずREDD+のセーフガードが議題となることが決定しました。また、COP17の前に、参照レベル等技術的な課題を話し合うためのワークショップ、もしくは専門家会合の開催がブラジルから提案され、多くの国が賛同しました。その際、現場でREDD+の実践を行うNGOやUN-REDDからもインプットを求めるべきだという声が多く聞かれました。

風の噂では、本会合はかなりの確率で開催されるようです(予算がつけばですが)。COP17 まであと半年。残された時間内での巻き返しに期待します!


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【UNFCCCボン会合】SBIアジェンダ採択のために、交渉内容に穴が!

SBSTA(科学的・技術的助言に関する補助機関第34回会合のアジェンダ採択に続き、会合4日目の6月9日(木)の午後5時前後にSBI(実施に関する補助機関)第34回会合のアジェンダも、やっと採択へとこぎつけました。しかし、採択にあたっては大きな代償が生まれました。

ほぼ4日間にわたって調整が行われた結果、カンクン合意に含まれていた各国の削減に関わる隔年の報告義務や、国別報告書の作成などに関わる項目が削除されたのです。これは、カンクン合意において、世界レベルでより積極的に気候変動問題に取り組んでいくために採択された重要な内容です。裏でどのような駆け引きがあったのかは分かりません。しかし、これには、ツバルやバルバドスなど、国家の存続をかけた島嶼国が大変な失望を表明していました。

SBI議長はオーストラリアの方ですが、とにかくアジェンダを採択するために、方針を述べた後、そのまま決議!と言って小槌をおろすまでの時間は0.1秒位だったでしょうか・・・。このため、ツバルやバルバドスは決議後に無念であるとの発言をすることとなりました。午後早めにあったSBSTAでのアジェンダ採択の際も、アフリカの議長の方が猛スピードで小槌をおろし、会場の失笑を買っていましたが、今回は笑いも起きない程のさらなる猛スピードで、ひっ迫した雰囲気でした。

この4日間、私たちは、多くの時間を失ったと思います。そして、現在我々が失った時間は、私たちの子供の世代をさらに苦しめることとなるのです。世界では紛争が治まりませんが、将来、気候変動は紛争を起こす要因にもなっていくでしょう。日本に残してきた子供達の顔が目に浮かび、彼らの将来を少しでも改善しておいてあげたいとの思いに、心が痛んだ採択の瞬間となりました。

しかし、勝負はこれから、あきらめてはいけません。アジェンダの採択に伴い、SBSTA,SBIは粛々と進めなければいけません。SBIでのこのアジェンダ採択時の事件は、LCAで必ず蒸し返されるでしょう。


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【UNFCCCボン会合】CIサイドイベント:REDD+のセーフガード

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交渉は遅れても、予定通り進むのが各種サイドイベント。CIでは、会合2日目の6月7日(火)に、UN-REDDとの協働により、REDD+のセーフガードに関わるサイドイベントを開催しました。SBSTA、SBIの項目が採択できず延期となっていたこともあり、会場は満員御礼、立ち見の方も多くいらっしゃいました。

CIも参加するCCBAは、ケア・インターナショナルとともに「REDD+社会・環境スタンダード」を開発、現在世界6か国および州ベースで、その国または地域の状況に合わせたREDD+実施時にセーフガードを評価可能な形で取り入れることを目指し、指標を開発中です。

今回は、パートナー国であるエクアドル政府環境省が、どのようにREDD+社会・環境スタンダードに基づき自国のREDD+プログラムを展開しているかを発表した他、UN-REDDが社会的・環境的評価基準の作成過程においても、REDD+社会・環境スタンダードが大きなインプットを果たしていることが発表されました。カンボジア等、多くの国々がREDD+社会・環境スタンダードの採用に興味を示し始めています。



REDD+は何よりも、守らなければならない森林にすむ人々の生活の向上や代替生計支援を示し、長期的視点から環境十全性を確保して成り立つもの。各国の状況に即してボトムアップ・アプローチで指標を作り上げていくREDD+社会・環境スタンダードには、会場からも肯定的なコメントが多く寄せられていたのが印象的でした。

交渉は進まずも、現場での森林破壊や温室効果ガスの排出は毎日進む。同じようなコメントを、会合2日目にオーストラリア政府がSBSTAのアジェンダが採択できない際に発言していたのが、印象的でした。


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【UNFCCCボン会合】会議4日目、SBSTAのアジェンダ、形式上やっと採択

ボン時間6月9日(木)午後、会議開始後4日目にして、やっとSBSTAのアジェンダが、形式上採択されました。本来なら、一日目に終わっているはずの会議であり、4日目までもつれこんだのは前代未聞です。採択にあたっては、ボリビアのテキスト変更への要請を受け、様々な調整が舞台裏で行われた模様で、会合でもツバル、ボリビア、PNG、そして先進国との間で様々な議論が続きました。

本日のSBSTAのアジェンダをよくよく見ると、REDD+に関わる文言が、COP15の際の文言に戻っています。と言っても、REDD+の文言は、既にコペンハーゲン合意の際にカンクン合意の際とほぼ同じ内容のものが採用されていましたから、内容自体は全く変わっていないということになります。事務局としては、ひとまずテキストを「カンクン合意には賛同しない」との趣旨の発言を繰り返すボリビアへの配慮をし、文書を戻し、なんとかアジェンダの採択だけにでもこぎつけたのでしょう。

議長の方が、採択を急ぐあまり、「採択する」と言い放つと同時に小槌をおろすことが何回かあり、その後にボリビアやその他の国が発言を要請していたというシーンが2回ほどあり、会場は笑いに包まれました。個人的印象から言わせて頂くと、その笑いのほとんどは、議長への同情から生まれていたと思います。世界中からはるばるボンに交渉担当者が集まり、アジェンダの採択のみに3日半を費やしたことで、どれだけのリソースが失われたことでしょう。

今後、早急に交渉を進捗させない限り、COP17は大変厳しいものになる、と多くの国が発言を繰り返しています。


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【UNFCCCボン会合】速報:会議2日目、現時点でアジェンダ採択できず

6月6日~17日まで、ドイツのボンで気候変動枠組み条約の各種会合が開催されています。CIジャパンも、昨年に続き参加しています。今回の会合に先立ち、4月にバンコクで開催された会合は、コペンハーゲン合意の行く先、気候変動枠組み条約の将来を協議する会議のはずが、アジェンダ自体への議論に終始する大波乱の会議となり、終了してしまいました。

今回は、COP17を前に唯一、科学的見地からアジェンダを協議していく貴重な会議です。しかし・・・今回の会議もバンコクからの余波を受けています。1日目のSBSATAは、アジェンダに合意できず、終了。ボリビアがREDD+を協議することに強行に反対を示し、Actions Related to Forestsという、新たな名称を提唱しました。一方、海洋・沿岸地域の炭素蓄積能力について科学的に検討する「ブルーカーボン」、農業、水資源管理なども提言されました。

本日2日目、AWG-KPの開催も大幅に遅れ、並行で実施される予定であったSBSTAは、アジェンダの決定もなく、延期。現在やっと、SBIが開始したところですが、既にアジェンダの設定自体に途上国と先進国の間で溝が埋まりません。COP17を前に、このペースでは、サブスタンスな内容に入る前までに数日を費やしそうです。


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第7回GISフォーラム

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先週、6月2-3日、東京ミッドタウンで第7回GISフォーラムが開催されました。
CI名取が過日、発表された国内の生物多様性重要地域(KBA)について、そして、KBAの活用の場となる、 コンサベーションGISコンソーシアム構想についてプレゼンを行いました。 かなりの人に集まっていただき多くの質問をいただきました。
コンソーシアムは、CI他、本フォーラム主催のESRIジャパン株式会社、酪農学園大学、Envisionさんの4者が発起人となって始めましたが、今後、企業や地元のNPO、自治体など多くの方に参加していただき、KBAなど、生物多様性保全に重要なデータを安心して共有できるプラットフォームにしたいと考えています。
コンソーシアムについてご興味おありの方、ご質問などは、 ci-japan@conservation.org までどうぞ。
ブースのほうにも、若い学生さんから、専門家の方、企業の方など、本当に多くの方に来ていただきました。 ありがとうございます!


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人気アイドルが行くブータン Are you happy?

昨日は 『本当のエコを考える地球旅行』で、人気アイドルグループ”嵐”の相葉くんがブータンに行く旅が紹介されていましたね。 ブータンは幸せの国・・・なんていいますが、ああいう感じでドキュメンタリー番組でブータンの人々の暮らしを見るのは初めてでした。 少なからず外国のものが入ってきているけど、あえて、求めすぎない・・・っていう相葉君の言葉が印象的でしたし、
ブータン国首相の、”人間は自然の一部で、自然を守ることが自らの幸せにつながる” そして、”家族を大切にしなさい”という言葉も・・・。
あまりに当り前なのに、日本人として恥ずかしささえ感じてしまいますね。 ブータンと言えば、CIも無縁ではありません。 日本政府他6者が出資するクリティカル・エコシステム・パートナーシップ基金 通称 CEPF(シーイーピーエフ)は生物多様性ホットスポットでの保全の取り組みに出資するファンドで、CIは事務局業務を行っています。http://www.cepf.net/jp/
CEPFウェブサイトには、ブータンも含まれるヒマラヤホットスポットでの取り組みの成果報告が出ていますので、見てみてくださいね。
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日本国内の生物多様性重要地域232箇所発表!

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いよいよ6月ですね。 CIでは、6月1日、日本列島にある生物多様性にとって世界的に重要な地域(KBA)の選定結果を発表しました!
日本のKBA(Key Biodiversity Area)は北海道から沖縄まで232か所、総面積は国土の18%(66,000km2)に上ります。でも、KBAの総面積の約半分(国土の8%に相当する3万km2)も既存の保護地域の外にあることが分かりました。現在日本では国土の約20%が保護地域に指定されていますが、KBA全てカバーするためには、更にこの8%について対策を講じて、全体で国土の27%を保護する必要があることになります。
昨年のCOP10 では、愛知ターゲットというグローバル目標が採択されましたが、その目標の中には保護地域の拡大もあります。
しかし、保護地域はどこでもいいというわけではなくて、重要地域を効果的に保護していく必要があります。ではどこが重要地域なのか?と言った疑問に対してそれを明らかにしたのが、まさに今回のKBAなのです。

詳しくはCIトップページhttp://www.conservation.or.jp/ からプレスリリースをご覧ください。 リリース内には画像データにアクセスし、無料でダウンロードできるURLコードが記載されています。 
KBAマップ

現在、北は北海道から南は沖縄まで非常に多くの方からお問い合わせをいただいています。
自分たちの住む地域のどこらへんがKBAなのか?といった一般の方のお尋ねから、自分たちが把握している保護地域からどこか外れているところはないか知りたいと言った自治体からのお問い合わせ、また震災復興関連で、KBAの視点を復興計画に盛り込んでいくべきだ・・・といったご意見まで、地域ごとに異なる関心が寄せられています。
余談ですが、AKBと間違えられる方も・・・。


今後、KBAを各地域での保全政策に生かしてもらえるよう、また地域のKBAを認知し、地元の人が次世代のために保全していく行動を起こしていく際の助けになれるよう、KBAキャンペーンを展開していきたいと思っています。
ご意見、ご希望、コメント、感想なんでもお待ちしております。
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