【UNFCCCボン会合】CIサイドイベント:REDD+のセーフガード

交渉は遅れても、予定通り進むのが各種サイドイベント。CIでは、会合2日目の6月7日(火)に、UN-REDDとの協働により、REDD+のセーフガードに関わるサイドイベントを開催しました。SBSTA、SBIの項目が採択できず延期となっていたこともあり、会場は満員御礼、立ち見の方も多くいらっしゃいました。

CIも参加するCCBAは、ケア・インターナショナルとともに「REDD+社会・環境スタンダード」を開発、現在世界6か国および州ベースで、その国または地域の状況に合わせたREDD+実施時にセーフガードを評価可能な形で取り入れることを目指し、指標を開発中です。

今回は、パートナー国であるエクアドル政府環境省が、どのようにREDD+社会・環境スタンダードに基づき自国のREDD+プログラムを展開しているかを発表した他、UN-REDDが社会的・環境的評価基準の作成過程においても、REDD+社会・環境スタンダードが大きなインプットを果たしていることが発表されました。カンボジア等、多くの国々がREDD+社会・環境スタンダードの採用に興味を示し始めています。



REDD+は何よりも、守らなければならない森林にすむ人々の生活の向上や代替生計支援を示し、長期的視点から環境十全性を確保して成り立つもの。各国の状況に即してボトムアップ・アプローチで指標を作り上げていくREDD+社会・環境スタンダードには、会場からも肯定的なコメントが多く寄せられていたのが印象的でした。

交渉は進まずも、現場での森林破壊や温室効果ガスの排出は毎日進む。同じようなコメントを、会合2日目にオーストラリア政府がSBSTAのアジェンダが採択できない際に発言していたのが、印象的でした。


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