世界のトップ科学者たちがリオ+20へ向け緊急メッセージを発信

CIジャパン広報磯部です。

旭硝子財団が創設した「ブループラネット賞」は地球環境問題の解決へ向けて著しい貢献をした個人や組織の功績を称える”環境界のノーベル賞”ともいわれる賞です。CIは、1997年に同賞を拝受しています。賞が創設された1992年(地球サミットが開催された年ですね)から20年という節目である今年、6月のリオ+20に先がけ、歴代受賞者のトップ科学者が集結し「持続可能な開発」を実現するために抜本的な政策・制度の転換を求めて緊急メッセージを発信しました。

共同論文として発表された「環境と開発への課題;緊急に成すべき行動」には、CIの科学者チームも、’生物多様性’、’生態系サービス’、’気候変動’の3つのテーマで執筆しました。そして集まった科学者たちは、各国政府に対して、GDPを富の尺度とせず、政府補助金を見直し、環境に優しく、人間らしさを基軸とした統治システムに早急に変換するよう、訴えています。

このままいくと世界の平均気温は、産業革命以前およそ1万年の間保っていた平均気温と比べて+3℃~、また、大気中の二酸化炭素量は過去2000万年の間になかった数値にまで既に上昇しており、現象はまだまだ増加の傾向が続いています。こうした変化は人類がかつて経験したことのないもので、生態系には変化の兆候が現れており、各国では早急な対応が求められています。

歴代ブループラネット受賞者には早々たる科学者たちが名を連ねていますが、科学者たちの論文は食糧、水、エネルギー、生物多様性、人為的気候変動、さらに人間の安全保障の確保などについて研究されたものでした。

そうした世界のトップ科学者がこの度共同で発表したメッセージは、人々に対し、これからの難題にいかに取り組むべきかのビジョンを明確にしました。地球環境について研究を重ねてきた科学者たちは今、「国境を問わずに無理なく環境型経済を成長させて雇用を創出し、政策や技術、ライフスタイルの変革が不可欠である」とメッセージを発信しています。

●ブループラネット賞について
http://www.af-info.or.jp/bpplaureates/index.html

●ブループラネット賞受賞者
http://www.af-info.or.jp/blueplanet/list.html

●論文データ(要旨) *PDF
http://www.af-info.or.jp/bpplaureates/doc/2012km_es_ja.pdf

●論文データ(全文〉 *PDF、英語
http://www.af-info.or.jp/bpplaureates/index.html


共同記者会見にCIを代表して参加した、CIバイスプレジデント、ウィル・ターナー博士

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