生物多様性条約COP11報告No2


生物多様性条約COP11に参加している生態系政策マネージャーのNです。
只今(10/16)、ハイレベルセグメントの開会式が終わりました。
大きなニュースは、インドのシン首相が、インドが議長国の間に、国内のキャパビルと生物多様性関連活動の実施に5000万米ドルを用意すると発表したことでしょうか。今回のCOPの最大の課題は、愛知ターゲット達成のための資源動員(主にお金の動き)について目標を設定することで、先進国からの資金提供を増やすことに加え、途上国でも国内で愛知ターゲット達成に向けた資金を増やすことが議論されています。シン首相の発表は、それを意識しているのは明らかです。先進国が資金提供に消極的(正当な理由はあります)な姿勢でいるところで、途上国、特にホスト国がイニシアティブを示すことで良い結果を導き出そうとしているのでしょう。ただし、この5000万米ドルが、COP10で管首相が発表した「いのちの共生イニシアティブ」のようにすでに用意されていたもののラベルの付け替えなのか、「生物多様性日本基金」のように新しい資金提供なのかは明かにされていません。

演説をするシン首相
進展が見られないこの資金の議論は、まだまだ続きます。私が担当しているREDD+セーフガードも、明日の午後からコンタクトグループの交渉が再開されます。前回の報告からあまり前進していないので、がんばらないといけません。残り3日、良い結果に結びつくように、活動を続けたいと思います。

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