現役大学生が聞く”CIジャパンスタッフの「世界を舞台に働くとは」” 第1回目 日比 保史 vol.3

第2弾では、日比さんの20代の働き方に注目しました。続いて、CIジャパンならではの魅力と働き始めたきっかけとは......。

CIジャパンに移った経緯

木勢 CIジャパンに勤務し始めたのは確か2003年からでしたよね。なぜ働く場所を変えていったのでしょうか。

日比 ひとつには、実は、ぼくがUNDPに行っている間に野村総研が上場したことがあってね。株式会社としては上場したら利益をより追求しないといけないし、昔みたいに自由な会社でなくなってきたように思えて(笑)

木勢 だんだん窮屈な環境になっていったということですか?

日比 自分にとってはね。それと、今もかもしれないけど、当時は環境の仕事って利益率は悪くて、環境の仕事だけじゃ個人の業績としては不十分でね。環境と関係ない民間企業の仕事とかやって何とか収益を確保してたんやけど、それでは思ったように環境の仕事ができなくなるなぁと。

木勢 自分のやりたかった環境の仕事がしづらくなってきたのですか。

日比 「結局は利益かいな」っていう反発もあったし、会社の目指すところと自分のやりたいことが明らかにずれてきてたんやね。これは先々折り合いが付けられないとつらくなるななぁと思い始めて、それでいろいろ転職活動を裏で始めて。

木勢 転職活動ではどのような経緯をたどりましたか?

日比 環境ど真ん中の仕事ってないんかなぁと思って、環境に特化したコンサルティング会社やUNDPに戻るのもありかなとかいろいろ考えたんやけど、たまたまCIジャパンのカントリーディレクターのポストが日経の週末の求人広告に出てたわけ。

木勢 CIはもともと知っていたのですか?

日比 留学していたときから、環境債務スワップをやったり、民間との連携をやったりとおもしろいことをやっているNGOやということは知ってたね。あと、留学中の夏休みにワシントンDCで別のNGOでインターンを経験してたから、アメリカのNGOっていうのはイメージがあったし、自分と合うんじゃないかなと思って。幸い、CIからオファーがもらえて、それできりよく3月末で野村総研辞めて、2003年の4月からCIで働き始めてん。

木勢 CIで働き始めてから早10年が経ちました。民間企業、国際機関と働いてきた中で、ここまで継続的に勤務できたのも、CIならではの良さがあったのではないでしょうか。

日比 CIの特徴だと思うんやけど、現実的に問題解決しようとするところが好きやね。特に企業と連携するのがCIのいいところ。それと、これは欧米のNGOでは当たり前のことなんやけど、NGO職員ってプロフェッショナルな仕事で、(一応)ちゃんと給料も出る。そして、自分の仕事が環境に直接つながっているのもわかるし。自分に合っているからこそ、10年以上も続いているんやと思う。

木勢 自分の何かにフィットしたということでしょうか。


日比 仕事といっても、やっぱり楽しんで働ける方がええよね。あまりに効率性だけを重視してもダメで、ある程度エントロピーがないと仕事もできないと思ってるから、窮屈な縛りの多い組織は苦手でね。CIは、その辺りが、自由やし自主性を重んじて、でもしっかりプロとして成果を求めるところもあって。そういうCIの組織風土が、自分にはフィットしてるかな。

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        連載は続きます。次回は今後のCIジャパンの活動と日本の課題から日比さんを取り上げた連載は最終弾となる予定です。乞うご期待!! 

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