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ローズマリー・ポーテラ博士、自然資本プロトコルを語る

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世界で活躍するCIネットワークの「人」に焦点を当てたシリーズをはじめます。CIの仲間が来日する機会を利用してインタビューして、紹介します。今回は、生物多様性の10年市民ネットワークでもご活躍の今井麻希子さんにインタビューしていただきました。
企業活動が自然資本に及ぼす影響や自然資本への依存度を測定・評価する「自然資本プロトコル(Natural Capital Protocol)」が、今年7月に、自然資本連合(The Natural Capital Coalition)によって発表されます。プロトコルはどのように開発され、政策にどのような影響を及ぼしうるのでしょう。科学技術面からプロトコルの開発をリードした、コンサベーション・インターナショナル(CI)のローズマリー・ポーテラ(Rosimeiry Portela, Ph.D.)博士に伺いました。
自然資本プロトコル」正式リリースに向け、高まる関心
---コンサベーション・インターナショナル・ジャパン(CIジャパン)による自然資本に関する国際シンポジウムは、2014年2月以降2回目です。今回のポイントはどんな点だったのでしょう?
まさに、7月に公開される自然資本プロトコルそのものです。8年もの歳月をかけ開発に関わってきたプロトコルが、ようやく形になろうとしています。草案に対する一般からのフィードバックを受け、7月14日にロンドンで公開記念イベントが開催される予定です。

---自然資本プロトコルのポイントは何ですか?
自然資本プロトコルは、ビジネスが、自らが関連する自然資本に対する影響や依存度を測り、価値評価する、標準化されたアプローチです。例えば、製造、加工、流通、消費、リサイクル、廃棄などにかかる社会・環境のコストを把握したり、不可欠なサービスの価値や自然稀少性のリスク、厳しい環境政策下でのアセット価値を考慮することに使われます。こういった評価を財政データと合わせることで、よりよい経営判断ができるようになります。

---プロトコルは、主に企業内のどの部門の人たちに活用されるのでしょうか?
サステナビリティを担当する部門の社員によって使われることが多いですね。彼らは、こういった分野に詳しいですから。しかし同時に、他の部門の理解を得ることも需要です。例えば、情報・データ集約に関してはオペレーション部門が関係するでしょうし、シニア…