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“自然資本“とはなんだろう?

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エディターズノート:「気候適応」から「ブルーカーボン」、「ランドスケープアプローチ」から「生態系サービス」など、こうした環境用語は現在どこでも見られます。CI本部のブログ「ヒューマンネイチャー」では、そうしたよく見られる業界言葉について“What on Earth?”シリーズで解説しています。今回は、自然のあるべき形を180°変えることをも出来るコンセプト、“自然資本”についてお話します。


Q. まず、「自然資本」とは何でしょうか?

自然資本とは、人々に恵みをもたらす、再生可能と非再生可能な天然資源のことをいいます。(植物や生物、大気、水、土、鉱物など)

Q. どんな恵み(便益)がもたらされているのですか?私たちが吸う空気、私たちが飲む水、私たちが食べる食べ物、健全な生態系を維持している生き物たち、大気中の二酸化炭素を吸収して気候を調整している森林、これら全ては自然がもたらす恵み(便益)です。

Q. では「自然資本」とは単純に自然のことですか?かなり漠然としていますが・・・

では違う角度から考えてみましょう。想像してください、自然が銀行口座に預けている”預金”で人々が受益者とします。人々は預金運用から得られた利息(空気や、水、原材料、炭素貯蔵機能、気候や洪水を制御する力など)で生活するとします。もし、人々がたくさんの森林を伐採しすぎるなど、元本を消費し続けるならば、私たちへの配当が減っていくのはもちろん、時間と共に預金が利益を生み続ける能力も減っていくのが明らかでしょう。

Q. なるほど考え方はよく分かりました。しかし実際問題としてはどういうことなのでしょうか?

まず始めに、あなたは、自然から受ける恩恵の中で、何に一番自分が依存しているか、そして、その恩恵をもたらす生態系にあなたがどのように影響を与えているかを理解しなくてはなりません。そのことを理解するためには、便益や影響とは何か、誰が何のために便益を得ているのか、どのように便益が特定の利用者に流れているのかを理解することが必要です。


自然資本の良い事例は熱帯地域にあります。熱帯雨林や湿地帯などを考えてみて下さい。そこには、炭素、野生生物、新鮮な水などの、世界最大の自然倉庫のような場所が多くあります。それらは、銀行預金の大部分を指し、利息が様々な利用者にどのように流れているか明らかにします。特定の利用者への利息の配分と…